漱石山房記念館では2024年12月15日(日)までの期間《特別展》「『三四郎』の正体 夏目漱石と小宮豊隆」が開催中です。
夏目漱石『三四郎』のモデルともされる小宮豊隆(1884-1966)は福岡県仲津郡久富村(現京都郡みやこ町)に生まれ、県立豊津中学校(現県立育徳館高等学校)を経て第一高等学校に進学しました。明治38(1905)年には東京帝国大学文学部独文科に入学し、いとこの犬塚武夫がロンドン留学中の知り合いだった夏目漱石に在学中の保証人になってもらい、以後門下生として木曜会の常連となります。
そして小宮豊隆は、漱石のもと朝日文芸欄の編集などに携わり、漱石の没後も夏目家を支え「漱石全集」の編纂を担当。今日の「漱石全集」の形を作り上げました。また、漱石山房に残されたままだった漱石書斎の蔵書を自らが館長を務めていた東北大学附属図書館に移管し、今日の東北大学コレクション「漱石文庫」の原型を作っています。
現在、小宮豊隆は演劇評論家、文芸評論家として知られますが、『漱石の芸術』『夏目漱石』など漱石に関する著作も有名です。
今回の特別展では、本年生誕140年を迎えた小宮豊隆と夏目漱石の交流の軌跡、小宮の生涯と業績を各種の資料から探ることができます。
(左)夏目漱石『三四郎』初版(春陽堂 明治42年)
(右)小宮豊隆肖像 漱石全集編纂を終えて(大正7年)(みやこ町歴史民俗博物館「小宮豊隆資料」)
夏目金之助書簡 小宮豊隆宛て 明治39年11月9日(みやこ町歴史民俗博物館「小宮豊隆資料」)
●朗読とギャラリートーク「三四郎に会えるひととき」
朗読:岩田理加子(朗読の会ふみのしおり主宰)
日時:10月13日(日)終了、11月10日(日)、12月15日(日)各日とも午後2時~3時
場所:地下1階講座室
申し込み不要、無料です。詳しくはこちらから。
開催中~2024年12月15日
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
漱石山房記念館 2階 資料展示室
〒162-0043 東京都新宿区早稲田南町7
・東京メトロ東西線「早稲田駅」 1番出口・喜久井町側地上行エレベーターより徒歩 約10分
・東京メトロ東西線「神楽坂駅」 2番出口(矢来口)より徒歩 約15分
・都営大江戸線「牛込柳町駅」東口より徒歩 約15分
・都営バス(白61)「牛込保健センター前」下車 徒歩 約2分
※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。
毎週月曜日(月曜日が休日の場合は、直後の休日でない日)
一般500円、小中学生100円
※団体(20名以上・要事前連絡)は個人の観覧料の半額
※小中学生は土日祝日は無料
※障害者手帳等をお持ちの方は手帳のご提示で無料(介助者1名無料)
※メンバーズ倶楽部会員の方は会員証のご提示で無料
新宿区立漱石山房記念館(公益財団法人新宿未来創造財団)
新宿区、新宿区教育委員会
福岡県みやこ町、みやこ町教育委員会
みやこ町歴史民俗博物館、東北大学附属図書館
新宿区立漱石山房記念館
TEL:03-3205-0209
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