兵庫横丁
神楽坂の中でもっとも古い道といわれ、「新宿区まちなみ景観賞」を受賞している横丁。戦国時代に牛込城の武器庫(兵庫)があったことが名前の由来です。多くの作家が訪れ、惜しまれながらも閉業した老舗旅館・和可菜や、老舗の料亭、古民家を利用した飲食店が並び、歴史情緒が感じられます。
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新宿区神楽坂4-2周辺
神楽坂の中でもっとも古い道といわれ、「新宿区まちなみ景観賞」を受賞している横丁。戦国時代に牛込城の武器庫(兵庫)があったことが名前の由来です。多くの作家が訪れ、惜しまれながらも閉業した老舗旅館・和可菜や、老舗の料亭、古民家を利用した飲食店が並び、歴史情緒が感じられます。
新宿区神楽坂4-2周辺
本場のフランス食材を豊富に扱う専門店。本場のシードルや、サラミ、バターなどの食材をはじめ、フランス菓子のギフトなど、選りすぐりの品がそろいます。
新宿区神楽坂4-2
☎ 03-5229-3504
営業時間:11:00~20:00 年中無休
お忍びできた要人の後をつけても、横道に入られるとわからなくなることから名づけられました。趣のある黒板塀が続く石畳の道は、昔ながらの江戸風情が感じられます。かくれんぼ横丁の石畳には、ハート・ひし形・星型の3つのタイルが隠されています。
新宿区神楽坂3丁目周辺
かくれんぼ横丁にあるフルーツサワー専門店。開放感のあるおしゃれな店内で、新鮮な旬の国産フルーツをまるごと使ったサワーが楽しめます。甘すぎないフレッシュな味わいで、食事にもぴったりです。
神楽坂のまち全体で楽しむ「手作り文化祭」。1999年から毎年10月~11月に開催され、まちの各所でイベントが行われます。神楽坂通りの路上に敷かれた約700mの紙に、だれでも自由に絵が描ける「坂にお絵描き」など、通りを使った楽しいイベントも。
毎年5月中旬~下旬に開催の神楽坂の路上や寺社境内、能楽堂など、まち全体を舞台に、さまざまな伝統芸能が楽しめるフェスティバル。三味線を弾きながら石畳の路地を歩く「新内流し」など、伝統芸能を味わえるイベントが満載です。
神楽坂はかつて、料亭が立ち並び、多くの芸者が行き来する「花街」として知られていました。現在でも、芸者遊びが楽しめる料亭などがあり、花街の情景を色濃く残しています。その昔、通りのほとんどは土の道でしたが、訪れる客の着物を汚さぬようにと、石畳の道が作られました。戦後、神楽坂通りなどの大通りはアスファルトに舗装されましたが、神楽坂の裏路地には、風情のある石畳の街並みが残っています。また、かくれんぼ横丁の扇形の道は、芸者の使う扇子の形にすることで、繁栄を願ったといわれています。
四谷や神楽坂、落合をはじめ多くの坂道が存在する新宿。
坂の名前の由来や背景を知れば、その道の昔の情景が見えてきます。
市谷亀岡八幡宮へと上る急傾斜の64段の階段坂。階段坂のほとんどは、滑りやすい急斜面を歩きやすくするために江戸時代に作られたと言われています。市谷亀岡八幡宮は、太田道灌が江戸城の西方の守護神として鎌倉の鶴岡八幡宮を分祀したのが始まりで、“鶴”に対し、“亀”と名付けられました。
新宿区市谷八幡町15
左内坂をのぼったところにあるカレー店。牛肉がゴロゴロ入ったビーフカレーや、やみつきになるキーマカレーなど、スパイシーでうま味たっぷりのカレーが味わえます。散歩途中のランチにいかが。
新宿区市谷左内町27-1
☎ 03-3269-8893
休業日 :第2・4土、日、祝
全席禁煙
おとめ山公園の西側に隣接する坂道。明治時代末期に、おとめ山の南側を所有していた相馬子爵家の屋敷へと通じる道として開かれたため、「相馬坂」と名付けられました。広さ約10,505㎡に自然林が残るおとめ山公園にも立ち寄ってみては。
新宿区下落合2-9と10の間
坂を下った先にあるレトロな銭湯。区内に18ある銭湯のひとつで、ジェットバスや半露天の岩風呂、サウナなど、さまざまな種類のお風呂が楽しめます。世界の名所が描かれたタイルアートを眺めながらじっくりくつろいで。
新宿区高田馬場3-8-31
☎ 03-3371-2409
営業時間:15:00~25:00
休業日 :木
落合エリアで、一の坂から八の坂まで数字で呼ばれている坂のひとつ。階段坂の西側には、林芙美子記念館があり、四季折々の花木に癒されます。
新宿区中井2-19と21の間
夏目漱石の父が名付けた坂道。夏目漱石著『硝子戸の中』でこのことが記されています。
新宿区喜久井町
江戸時代、周辺に鉄砲組屋敷があり、鉄砲の稽古場や鍛冶場などがあったため、鉄砲坂と呼ばれるようになりました。
新宿区若葉1丁目
「離れ離れになった恋仲の男女が、夢の中で再び逢えた場所」という奈良時代の伝説にちなんで、逢坂とよばれるようになりました。
新宿区市谷船河原町
新宿区に坂が多い理由のひとつが地形です。新宿区は台地の間に樹枝状に低地が入り込んだ複雑な地形をしています。その台地と低地を結んで多くの道が生まれ坂道となりました。
江戸時代、人口とともに坂道も増え、坂の名前を地名がわりに使うことが多くなりました。特に神楽坂・四谷一帯は、武家地が多く町地が少ないことから坂の名前が地名替わりに使用されました。新宿に現存する坂は、名前のついているものだけでも107(坂学会調べ)あります。
坂道は、まちの風景が変わると見え方もガラッと変わります。坂標を見て、坂道の起源や、ユニークな坂名を思い浮かべながら、ぜひ歩いてみてくださいね。
新宿区の魅力的な文化財や施設、新宿区にある坂道、おすすめの散策コースをご紹介しています。
ノスタルジックな雰囲気が漂う新宿の横丁。
飲んだり食べたり、のんびり歩いたり、
横丁で夜の新宿を楽しみませんか。
戦後直後の焼け野原にできた露天商のマーケットをルーツとするノスタルジックな横丁。現在では飲食店からチケットショップを含め、約80店舗が立ち並び、毎夜多くの人々で賑わいます。店舗は長屋造りで、レトロな雰囲気を味わえます。
新宿区西新宿1
創業70年、思い出横丁の老舗中華居酒屋。自家製麺のラーメンやモチモチの餃子などが堪能できます。早朝から営業しているので、朝ラーメンもぜひ。
車力門通りから横へ入ると出会う石畳の路地。明治時代の花街の面影を残す石畳の道が現在でも残っています。周辺には老舗の料亭や、飲み歩きができる飲食店などが立ち並び、懐かしい風情を感じます。
新宿区荒木町11-15
津の守弁財天にある池。徳川家康が策を洗った井戸水が滝となり、池に注いだことで策の池と呼ばれるようになり、荒木町の人々の憩いの場となりました。
新宿区荒木町10
1970(昭和45)年に廃止した路面電車の引込線専用軌道敷跡にできた遊歩道。モザイク状の石畳や橋が整備され、樹木や四季折々の草花が繁り、区の「みどりの新宿30選」にも選定されています。路面電車の軌道を思わせる二股に分かれた場所もあり、昭和の情景に思いを馳せて散策してみては。
写真提供:新宿区立新宿歴史博物館
新宿区歌舞伎町1-1
四季の路を北へ抜けた先にあるアートギャラリー。現代美術を中心に、写真や映像作品など、さまざまなジャンルのアートを展示しています。
新宿区須賀町1-1
“お岩さん”を祀ったお岩稲荷神社の旧地。東京都指定旧跡に指定されています。元々は実在したお岩さんが稲荷神を家の屋敷神として祀り、信仰していました。これが起源とされています。
新宿区左門町17
甲州街道は、五街道の一つとして江戸時代に整備されました。起点となる日本橋から次の宿場である高井戸宿まで遠かったことから、1699(元禄12)年に新たな宿場「内藤新宿」が設けられました。新宿の地名の由来となっています。
新宿plus vol.18 2024年3月発行道・坂・横丁 新宿さんぽみち
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