四谷正宗の異名を持つ名刀工源清麿の墓があります(区指定史跡)。清麿は信濃国(長野県)小諸の藩士山浦信風の次男で環といい、文化10年(1813)3月に生まれた。信濃国上田の刀工河村寿隆の門に入って鍛刀を学び、やがて江戸に出て幕臣窪田清音に師事しました。のち四谷伊賀町稲荷横丁(現在の三栄町辺り)に住み、名を源清麿と改めて、名刀を打ち出しました。世の人は「四谷正宗」と呼んだ。清麿の作風は、相州伝、美濃伝に属する力強いもので、作品の一部は刀剣博物館や国立博物館に保存されています。
なお、清麿の墓と並んで、刀剣学者内田疎天や、刀剣師水心子の墓があります。内田疎天は清麿を崇拝して遺骨をここにまいそうするように遺言した人、また水心子の墓は深川木場の寺で無縁扱いにされていたのをここに移したものです。 現在でも11月14日(安政3年没)の清麿の命日と、9月27日の初世水心子の命日には、この道の愛好家によって墓前祭がいとなまれています。
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